1、ピオロ ペール エ フィスキュベ レゼルヴ   シャンパーニュ 
 
ピオロはシャンパーニュ地方、コートデブラン地区にある、ポリゾという人口200人ほどの大変小さな町にあります。
町の中央にはセーヌ川が流れており、200km上流にパリがあります。ピオロのシャンパンは、
5代目のローラン氏と妻のドミニクさん二人で作っており、葡萄はすべて手積み。
現在は友人のベルトロン氏とビオディナミック栽培の勉強をしています。
ベルトロン氏はデュバル・ルロワへ原料の葡萄を収めており、この地区では非常に名の知れた葡萄造りの名人です。



2、レイシス1(スペイン)  98  赤ワイン

ジビエ、黒いキノコ、なめし革といった熟成を感じさせる要素が大変に強いワインであり、
野ウサギ、鳩といった、鉄や血のフレーバー、熟成感、野性味が魅力となる肉に対して正統的な相性を見せる。
ワインの風味は一見ワイルドで、タンニンも強いのだが、ブドウ畑の標高が高いために、
冷涼な気候を感じさせるキビキビした酸と軽やかなミネラルがあり、それゆえに後味が鈍重にならないのがポイント。
調理方法はローストかブレゼが合う。



3、ロス・カルドス・シャルドネ(アルゼンチン)   白ワイン

ドニャとは英語で言う、「ミセス」のように既婚女性につける敬称で、ドニャ・パウラはパウラ夫人を意味します。
パウラ夫人は、1818年チリのスペインからの独立に大きく貢献しました。
彼女は隣国チリの独立のために戦うアルゼンチン兵士を自分の所有する領地内のセラーにかくまいました。
そして、支援を受けたアルゼンチン兵士は多数の傭兵を雇い、スペインへ兵を撃退することに成功しました。
現在では、パウラ夫人は、チリとアルゼンチン有効の架け橋となる、シンボリックな存在です。



4、ジュヴレ・シャンベルタン 06  赤ワイン

南仏料理であるカスレの、細かいことにとらわれない鷹揚な性質に、同じく南仏の
白ワインの朗らかで寛大な性質をさらりと合わせた春、夏向けのマリアージュ。
花、桃の種、パイナップル、ミネラルなどの華美に走らない落ち着いた香り。
味わいに南仏品種ならではのふくよかさがある。
重心が低くゆったりとしており、肉料理に負けない四角く安定した味わいの構成。
酸ではなくミネラルがメリハリをもたらしている。また後味に苦味があるので、
料理の脂肪も適度に受け止める。



5、ヴーヴレ キュヴェ トラディション   白ワイン

科学肥料や農薬を一切使用せずに育んだブドウを手摘みにて収穫し、培養酵母を一切
使わず自然発酵させます。
また新たに葡萄の苗を植える場合もクローンが使われることはありません。アルコール発酵は大樽で行い、
熟成はオリとともに、ステンレスタンクと500Lのオークカスクにて熟成。
収穫からボトリングまでにかかる時間は丁度1年です。
このワインはセックとデミセックの中間にあたる、食中にも楽しめる絶妙なバランスのやや甘口です。



6、コート デュ ローヌ ヴィラージュ ヴィサン VV   赤ワイン

14世紀まではローマ教皇の所有地だった畑を1850年代に所有し、その後6世代に渡り
現在に続く生産者です。またヴィサン村最高と言われる”LE DAVES”地所を最大所有しており、
テロワール第一に考えるワイン造りを実践してます。化学肥料を使わず、
ブドウの搾りカスと羊糞の肥料を用いた自然農法。
発酵はイーストを使用せず、自然酵母100%にて行います。
またオリヴィエ氏は他の生産者に時として見られる、
SO2の添加過多による独特の乾いた香りを大変嫌っており、
現実的に可能な限りその使用を抑えるようとしています。
酒石酸を固める低温化も行わず、全てノンフィルターにて出荷。100%手摘み。