長珍(ちょうちん)
長珍酒造津島市本町

創業 江戸時代後期
杜氏 越後杜氏
由来 創業当時、津島市では天王祭りにちなんだ提灯作りが盛んだった。蔵元の知人にも提灯製造業を営む者などがいたこともあって屋号を「提灯屋」としていたが、その名前から実際に提灯作りを行っていると間違えられる事が多かったため、「いつの時代においても末長く、珍しくおいしい酒、重宝される酒でありたい」との願いを込めて「長珍」という字をあてがった。
石高 千五百石
仕込水 木曽川三川の伏流水(自家井水)
水質 硬水
入賞 名古屋国税局新酒鑑評会
S54〜H10多数
金賞 全国新酒鑑評会 H9
消費先 地元が80〜90%

 蔵内にある井戸から汲み上げられる水はミネラル豊富な硬水で、酒造りに不都合な物質がほとんど含まれていない。この水のおかげで、しっかりとして腰のある酒が生まれる。

 麹室を2つ持ち、室を囲む断熱構造には、もみ殻の厚い層が用いられている。適度な通気性を有しているため、蔵全体の空気の流れが麹室にも及び、まさに麹菌と一緒に室そのもの呼吸しているのである。

 米を蒸すときには今でも和釜を用い、熱源はボイラーではなくバーナーを用いている。仕込みタンクも開放式タンクを用いている。

 出来上がった長珍の吟醸酒は、今流行りの淡麗辛口酒や香り吟醸とは異なり、食中酒を意識したやわらかい口当たりで、綺麗さの中に味のふくらみのある旨み重視の味に仕上がっている。

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