ホームに戻る   表紙に戻る  前のページに戻る  次のページに進む


候が回復したので、風車運転をやめ、天日干し(てんぴぼし日に当て自然に乾燥させること)による乾燥をしました。

▽十月四日  籾すり作業(籾殻(もみがら籾の皮)を取っ、玄米(げんまいまだ自くしてない米)にする。

▽〃三五日 精米(お米を白くする)作業をする。

この後、糠(ぬか)を取り除く作業⇒白布で米を磨く作業⇒白米の選別作業(一粒ずつより分ける)さらに白米を磨く作業(つやを出す)いた白米を白の麻袋に詰め供納米用唐櫃(からびつ四本または六本脚のふたのついた長方形の入れ物)に入れる。
十月十四日、すべての作業が完了しました。

【斎田米の供納】

十月十五日、八幡杜で保管されていた五個の唐櫃に納められた供納米は、知事の点検を受ける「点検の式」の後、午後一時、『悠紀斎田供納米』と書かれた幟(のぼり)を持って、浄衣に烏帽子姿の唐櫃の担い手をはじめ役人・羽織り袴に菅笠姿の斎田関係者・六ツ美青年会員・在郷軍人会員・小学生ら約一五〇〇メートルほどの行列で、美矢井橋を渡って安城町役場に向かいました。そして午後四時に役場に到着しました。

十六日午前六時四分、供納米は愛知県知事ほか関係者およそ百二十人ほどと共に専用列車で安城駅を出発、午後零時十六分京都駅に到着した後、午後二時、一行は京都御所内の宮内省出張所に着き、五個の唐櫃を運び入れました。
午後三時より供納を受ける「斎庫納穀の式」が宮内庁役人や京都府知事・斎田関係者らが参列し見守る中で厳粛に行われました。
早川定之助が麿櫃の蓋を
開け、宮内省の役人が点検し、お祓いをして、斎庫(さいこ供納米を納める部屋)に供納米

-12-
ホームに戻る   表紙に戻る  前のページに戻る  次のページに進む