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斎国米の生産作業 斎田米の生産過程の概要は次のようであります。

▽四月十五日より苗代(なわしろ籾をまき、苗になるまで育てる田)の整地作業(しろかき)を行う。

▽〃十七日より本田(ほんでん苗を植えて、大きく育てる田)の整地作業と肥料散布を行う。

▽〃十八日…籾種(もみだね稲の種)の選別の仕事をする。

▽〃二十三日《播種式》式典後、播種作業(籾種苗代にまく)をする。

▽六月四・五・六日…苗取り作業をする。

▽〃五日 《田植え式》式典後、田植えを行う。(表紙写真)

▽〃二十日九月四日 =草取り作業五回、害虫駆除、防風設備設置作業など、稲の生育にかかわる管理的な作業を行う。

▽〃二十五・六日稲刈り作業と稲架(はざ)掛けの仕事を平行して行う。

▽〃二十九日脱穀作業〔稲扱()き〕をする。

※「千把扱き(せんばこき)」という道具で稲穂をしごいて籾とわらを分別する。

▽十月一日より籾の乾燥作業(場所は今の六ツ美南部小学校校庭)

※ この日から三日間の予定で籾の乾燥を計画しました。籾の乾燥は下敷き用菰(こも=ワラであらく繍んだむしろ)の上に箆(むしろイ草や藁で編んだ敷物)を重ね、籾を広げ、午前一回・午後一回手返しして、自然に乾燥させようとしましたが、二日目から大雨になり乾燥不能になりました。
そこで、あらかじめ計画準
備していた風車運転火力乾燥をすることになりました。
精米所に風車を
取り付け、炉を造り、籾を乾燥させる棚を造り、三日目から炭火をおこし、室内を密閉し、風車を回し暖風を送って乾燥をしました。
その後天

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