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服を着て、早川定之助らと八幡杜でお祓いを受け、斎田地で播種察を行い、その後、
種まきを始め、九時三十分に終了しました。

(はらい) 四月二十六日、祓式の式典が斎田地において執り行われました。

斎田地の南正門前に白木の祭壇を造り、その前に幅舎(あくしゃ神事や祭事を行う時に参列者が入る仮小屋)を建て、しめ縄を張り巡らし、地面に白砂を敷いた式場を作りました。
式典は午前十時三十分に始まりました。祭壇の前には早川定之助及び六ツ美村長早川龍介が神主と同じ浄衣を着て着席し、来賓の道家農務局長・岡本香川県理事官・松井愛知県知事・旧岡崎藩主本田子爵(ししゃく爵位の四番目)・県会議員・県郡村の公職者らが着席しました。
幄舎の外には、正装した奉耕者や青年会員・在郷軍人会員・小学生ら
が参列し、神山知立神社社司によって神事が進行されました。
午前十一時五十分に式典は終わりましたが、この日の来賓は百教十人余り、生徒は約一千人、参観者は約三千五百人を数えました。

田植え式 六月五日に田植え式が行われる当たり、お田植え歌の応募と選定がありました。その緒果は、熱田神宮宮司岡部譲・六ツ美村長早川龍介・安城農林学校長山崎延吉の三人の作品が採用となり、曲は「五万石でも岡崎様は、城の下まで船が着く」の民謡を基調にしました。

一 岡部譲作

今日のよい日のお田植えはじめ 稲の萬歳御代のかず   ★萬歳(ばんざい・稲の品種名)

やがて世界の六ツ美の種も 悠紀の御田より出るように

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